日露首脳会談 ~プーチン大統領、11年ぶりの訪日~
2017年2月02日山口宇部空港より車で約70分。およそ600年前に発見されたという、山口県で最も古い歴史をもつ長門市・湯本温泉でプーチン大統領をお迎えしました。
9月2日のロシアでの会談後、「私の地元である長門市において、ゆっくりと静かな雰囲気の中で平和条約を加速させていく。そういう会談にしていきたい。」とおっしゃった安倍首相のお言葉通り、2016年12月15日~16日の2日間で行われた日露首脳会談は、音信川(おとずれがわ)のせせらぎが聞こえる風光明媚な土地での開催となりました。
「日ソ共同宣言」が調印されてからちょうど60年。今回の首脳会談は、平和条約の締結と北方領土問題を焦点とし、国交回復に向けてどのように歴史が動くのか注目された会合となりました。
急遽プーチン大統領のご到着が遅れ、会合の時間調整が懸念された中、1時間にも及ぶ少人数会合の後、更に二人っきりで会談、21時過ぎまで議論が活発に行われました。
翌日、まだ薄暗い早朝から雪が降り出す中東京へと移動され、首相官邸で行われた共同記者会見では、北方四島での共同経済活動の実現に向け、協議を始めることでの合意が発表されました。
短期間での集中した事前準備、そして現場では限られた時間・資材・人員でいかなる変更にも臨機応変に考え、行動し、ベストを尽くす。今回私は山口での現地運営チームでしたが、東京の空港・官邸チームとのバトンの受け渡しや地元の方にもご協力いただきながらの運営は、大変貴重な経験となりました。
今後の首脳級会合でもこうしたノウハウを活かせるよう、関係者一同、精進してまいる所存です。
(東京 RM)